垂流

報酬月額7桁超えの「それなりアフィリエイター」が語る日常

橋下徹、堀江貴文、大前研一は、なぜ負けたのか。

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橋下徹が掲げてきた大阪都構想が、住民投票で否決された。

堀江貴文は、2005年の衆議院選挙で、亀井静香に敗れている。

大前研一は、1995年の東京都知事選で、青島幸男に負けた。

彼らはいずれもマッチョである。

マッチョは、オオナタを振るおうとする。

大鉈が振るわれれば、少なからず、変化が起きる。

そこには、それぞれの立場によって、良い変化も悪い変化もあることになる。

しかし、そのすべての変化を予見し、天秤に掛けることができる者はいない。

そのため、ザックリと「良い変化も悪い変化も起こるだろう」とだけ、予測される。

しかし人は、プラスの結果より、マイナスの結果を重く受け止めるものだ。

仮に、良い変化と悪い変化とがプラスマイナスゼロの結果を生み出したとしても、「損をした」と思う訳だ。

また、良い変化の方が、直接的に自分と関係がないと思われれば、その個人の中では、悪い変化だけがクローズアップされることになる。

結局のところ、良い変化が圧倒的なものであり、かつ、自分と直接的に生じる悪い変化が無視できるほど小さいというのでなければ、同意しない人間の方が多い。

とどのつまりは、多くの人間が変化を恐れている、ということだ。

恒常性維持機能(ホメオスタシス)は、体内だけでなく、意識についても働いている。

だから、人間に行動を促すには、カンフル剤が必要だ。

戦争の前に、敵が冷酷非道な鬼畜であることを喧伝するような事件がでっち上げられるのは、このためだ。

そうしたものがない場合、多くの人間は、目を閉じて、現実の上に眠り込もうとする。

「世の中、間違ってる」と言い、酒を飲んでくだをまく人間は、掃いて捨てるほどいる。

けれども、自分が割りを食っても、正しいことが踏み行われるべきだとする人間は、ほとんどいない。

実際には、そういう民度の低い人間を宥めたり賺したりしながら、現実的な変化をもたらすのが、政治の力だ。

だから、多数を獲得した途端に前言を翻すのは、人として間違っていたとしても、政治家としては真っ当だということになる。

民度が低い人間の方が、何も考えずに子供を作るため、増えやすい。

そのため、政治家の朝三暮四的な策略は、つねに、より一層、求められることになる。

正しいことを言い、正しさをもって人を率いようとすれば、結局は負ける。

人は口で言うほど、正しさなど求めていないからだ。

彼らが負けたのは、そのためだ。

うん。

なんつって、別に彼らが正しいことだけを言っていたとは思わないけど。

だいたいそんな感じカナー、という話。

知らんけど。

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