「なぜ葬式は死後数日でやるのか。」への答え
はてなブログには、匿名のブログというのがあって、皆さんが記事を書き込みをしているようなのですが。
よく知りませんが。
その中に「なぜ葬式は死後数日でやるのか。」というエントリがありました。
結婚式などは婚姻届を出してすぐにやる訳でもないのに、なぜ葬式は死んですぐなのかといった内容です。
「そこに遺体は必要なのだろうか」と、遺体がある間にやらなければならないと思い込んでいるのではないのかと主張したいように見受けられる記述もありましたが、特に遺体のあるなしは問題ではありません。
これ、マジレスすると、「葬式というのは、死と不在を分かつものだから、すぐに行う必要がある」ということになります。
死を目の当たりにした故人に近しい人たち以外には、本人が本当に「死んだ」のか、行方不明などで「ただいないだけ」なのかは、判断がつかない問題です。
つまり、葬式をしないと、社会的な意味合いにおいて、生と死の境界が曖昧になってしまうのです。
もちろん、「死んだ」と告げられれば、言われた側は「そうか」とは思いますが、それはただ口づてで教えられたことでしかなく、社会的に認められたものであるという意味合いが薄い状態です。
そのため、生きているのか死んでいるのか宙ぶらりんの状態であって、言ってみれば、幽霊がウロウロしているような心持ちを、周囲の人間に与えてしまう訳です。
そこにある不安を払拭し、「この人は死にましたので、もう存在しないという新しい関係性を皆で編み直しましょう」ということを公にし、互いに確認するために、葬式は執り行われるのです。
だから、すぐにする必要がある、ということになります。
ね。
つーか、そんなことは分かってますか。
分かってましたか。
すんません。
死にました。